私は、半年ほど前に北海道から仕事の事情で東京に引っ越してきました。
30代で上京した私には、友達と呼べる人もおらず、男性とのお付き合いも大学時代を最後に縁がないまま。
そもそも、田舎こそが自分の生活の場所であると考えていた
私が転勤を受け入れたのは、東京に来ることで、ファンである「嵐」のコンサートに行きやすくなるのが目当てでした。
しかし、残業の多いシステムエンジニアの仕事。
おまけに、東京という不慣れな場所で生活することで孤独は募るばかり。
出会い系サイトに登録したのは、話し相手になってくれる男性でも見つかれば、という淋しさからでした。
そこで初めて知り合ったのが、同じく札幌出身だという大学生のケンジ(21)。
話を聞けば、進学と同時に東京に来たという彼は、サークルにアルバイトにと都会での生活を満喫している様子。
写真を見たときから、かっこいいなとは感じていましたが、副業で雑誌のモデルまでしているとのことでした。
なんだか、遠い世界の人だなというのが最初の印象です。
とはいえ、同郷というのは話が弾むもの。
私が芸能人好きなミーハーな性格だったこともあり、彼がしているモデルの話などに興味を示していると、「メールだと細かい話しもできないし、会ってみようか」ということになったのです。
彼が待ち合わせに提案してきたのは、私がテレビの中でしか見ることがなかった南青山。
近くにテレビスタジオがあることで、芸能人もよく利用するという小さな個室付きの居酒屋でした。
恥ずかしい話ですが、会社でもあまり同僚と話を交わすことがない私は、上京3ヶ月目にしても、訛りが抜けてません。
しかし、そのことが、どうやら彼にはおおいにウケた様子でした。
そうして、会話が盛り上がるに任せて、3杯、4杯とお酒も進むうち、気がつけば時間は深夜の1時……。
ケンジが「帰りの電車がないなら、俺の家に来なよ。もう少し飲まない?」と提案してきたんです。
うながされるままについていくと、彼が住んでいたのは、タクシーで5分ほどの距離にある真新しいマンションの7階。
広々としたフローリングの部屋からは夜景を臨むことができ、その先にはひときわ大きな光の塔。
「あれが東京タワーなのだろうな…」
ということは、田舎者の私にも分かりました。
美しい景色にしばらく私は見とれて、そのまま窓際に立ち尽くしていました。
すると、彼が背後から覆い被さり「俺、お姉さんの北海道弁の喘ぎ声も聞いてみたい」と言ってきたんです。
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Clik here to view.そのままベッドに押し倒されると、彼は衣服を脱ぎ捨てて、私の上に……。
一見、華奢に思えていた彼のハダカは、モデルとして働くために鍛えているのでしょう。
意外にもたくましく、私はふりほどくこともできませんでした。
遊び慣れてるだけにセックスも上手だったのでしょう。その日は、久しぶりのセックスだったというのに2回もしてしまい、私も気がつけば、本能のままに求めていました。
そして、私がいままで経験したこともないほどの絶頂……。
翌朝、仕事が早いという彼は、慌ただしく出かけていきましたが、私のもとに残されたのは彼が出がけに渡してくれた合鍵…。
今度は、私から押し掛けちゃおうかな。